整形外科のご案内

整形外科の体制・近況

大平民生医師の下、一時は病棟担当の常勤医が不在となっておりましたが、2018年10月に手島医師が常勤医として赴任したのを皮切りに増員を重ねて参りました。そして2021年8月に根本医師が赴任し、現在は常勤医(病棟担当)4名で対応しております。扱う領域は、後述する専門分野以外に、整形外科疾患一般（腫瘍性疾患を除く）のプライマリケアを扱う準備を整えております。

当院は2020年3月に新たに「日本整形外科学会専門医制度による研修施設」の認定を取得しました。さらに4月から開始した日本整形外科学会レジストリー(手術症例登録)にも参加し、学術的にも必要な体制を整えております。

外来は月曜から土曜日まで、初診・再診混合の原則１診体制を採っています。入院患者は40～50名程度で、脊椎圧迫骨折などの保存的加療も必要に応じて入院の適応としています。手島医師が赴任した2018年から手術件数は大幅に増え、最近では408件/年(別表参照)を数えました。全身麻酔下手術が8割以上で、四肢骨折手術が過半数を占めます。専門領域として脊椎インストゥルメント手術、TKA、THA、関節鏡手術、足の外科、手・肘の外科も行っております。

リハビリは、6名の理学療法士、3名の作業療法士と1名の言語聴覚士で対応し、主に入院患者のリハビリを行っております。急性期病院としてまずは早期リハビリを適切に行った後、近隣の回復期病院と連携して患者様の最も理想的な機能回復を図れるように努めています。

当科へのご依頼について

患者様のご紹介については、病院代表0465-24-3121から病診連携室へご連絡いただいた上で予約をお取りするほかに、午前・午後の外来受付時間内であれば予約なしで受診していただいても構いません。それ以外の緊急や入院加療を要する場合などは、受付時間に関わらず、病診連携室にご一報下さるか、直接常勤医を呼び出してご相談ください。

特定の分野としては、脊椎疾患は水曜午前・土曜午前(手島)に、足の外科疾患は木曜午前(貴島)、手・肘の外科疾患は金曜午前(根本)、膝関節疾患は月曜午前(内田)に合わせてご案内くださいますと、患者様にとっては最も迅速な対応が可能となります。

身体障害者手帳については、常勤医３名が申請資格(肢体不自由)を持っており、対応が可能です。

当科からのお願い

近年では、患者様が個々のかかりつけ医を持つことが推奨されております。

安定した病状ながら加療(投薬や物理療法など)を継続するのが望ましい方、救急搬送されたものの当院への通院が不便な方、また当科で特定の疾患について入院加療した後にかかりつけ医を持つことが望ましいと考えられる方など、こちらから転医もしくは当科と共同して加療することをお願いしたい場合がございます。

大変勝手なお願いで恐縮ですが、患者様の身体機能回復やQOLの点も考慮し、ご高配くださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

手術件数 (4月～3月)

整形外科 医師紹介

整形外科 外来担当表

日本整形外科学会症例レジストリー(JOANR)構築に関する研究について

当科は、運動器の病気で入院・通院されていた患者さんの診療情報を用いた研究を実施しております。

この研究の目的は、運動器疾患の手術に関する大規模データベースを作り上げることです。全国の整形外科で情報を共有できるシステムを作り上げることは、有効な治療法や手術の安全性を科学的に確立するために大変有用です。日本整形外科学会が作り上げるこの大規模データベースに参加・協力し、より良い治療を探って参ります。

何卒趣旨をご理解の上、ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。詳細につきましては、『日本整形外科学会症例レジストリー（JOANR）構築に関する研究について（PDF）』または『日本整形外科学会症例レジストリー（JOANR）ホームページ』をご覧ください。