放射線科
全身がんスクリーニングMRI検査(DWIBS)
当院は2019年12月に高性能なMRI装置に更新しました。これにより従来のMRI装置では行えなかったことが多くできるようになりました。そのうちの一つが全身がんMRI検査(DWIBS)です。このDWIBSは以前のMRI装置でも撮影は可能でしたが、この度の装置更新により撮影時間の大幅な短縮が可能となり、全身がんスクリーニング検査が受けやすくなりました。
従来、全身がんスクリーニング検査はPET-CT検査が行われていました。しかし、近年、全身がんMRI検査(DWIBS)でもPET-CT検査と同等の画像情報が得られることがわかりました。
全身がんMRI検査(DWIBS)とPET-CT検査は、原理が異なるため、がんの種類や大きさによって検出能の差があります。
全身がんMRI検査(DWIBS)で発見された病変が全てがんというわけではありません。がんの診断には精密検査を行う必要があります。
全身がんMRI検査(DWIBS)とPET-CT検査の比較表
DWIBS | PET-CT | |
---|---|---|
放射線被ばく | なし | 検査薬と放射線(2重被ばく) |
注射 | なし | あり |
検査前食事制限 | なし | あり |
検査時間 | 約30分 | 約3時間 |
検査後処置 | なし | 放射能が下がるまで待機 |
糖尿病患者 | 検査可能 | 検査できない場合がある |
検査費用 | 保険適用の場合 | 保険適用の場合 |
約6,000円 | 約28,000円 |
全身がんMRI検査(DWIBS)画像
正常画像
全身骨病変
肝転移疑い
すい臓がん疑い
注意事項
MRI禁忌の方は検査不可。
●ペースメーカーを装着されている方
●人工内耳、人工中耳を装着されている方
●閉所恐怖症の方
※その他、手術等で体内に金属を装着されている場合は、材質によっては検査不可の場合があります。
画像診断機のご紹介
CT装置(64列)
1台
MRI装置(1.5テスラ)
1台
マンモグラフィー装置
1台
X線透視装置
1台
一般単純撮影装置
2台
全身型骨密度計測装置
1台
ポータブルX線撮影装置
1台
外科用イメージX線装置
1台
汎用超音波装置(腹部・甲状腺・下肢静脈)
1台
放射線科から
地域医療機関の先生方から、画像撮影検査の予約も行っております。
ご依頼の場合は、お電話にて放射線科宛にご連絡ください。